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あれもこれも載せるとどれもみてもらえない

      2015/02/05

2014-09-23 21.23.23

こんにちは~ 

「ついでにこれも載せたいんで、おねがいします」 

もうすぐ校了、という段階で、追加のキャンペーン情報がしゃらーんとメールで送られてくる。クライアント様のダイレクトメールやパンフレットを制作していて、よくあるシーンです。

正直、制作側としては、こんなときがいちばんどっと疲れがでる瞬間です。(この瞬間に立ちあったスタッフは、はたぼうさん顔ヒクヒクしてますよといった)

そして、心のなかでこんな [たたかい] をくりひろげています。

 ・反応率をあげるものをつくるべきか?
 ・必要なことをすべて盛り込んだものをつくるべきか?

2つがせめぎあう。

もちろん、私は前者(反応率をあげる)を使命として制作に熱をそそいでいるのですが、クライアント様はそうでもないこともしばしば。つまり、後者(必要なことを盛り込みたい)が、お店さんや会社さんとして、マストで消化しないといけない事項だったりする。

その事情はわかる・・・わかるんですが、

「たくさんあると、1つも見られなくなりますよ? それでもいいですか?」 

と私はお伝えします。
そうするとだいたいこう返される。

「そこをうまいことなんとかするのがプロじゃないんですか?」

「・・・」(ブチッ)


おさえてーーー おさえてーーー


「ちょっとよろしいですか。いまのお客さんはものすごく忙しいんです。ざぶざぶの情報洪水のなかを泳いでいるんです。だから私たち広告する側は、お客さんの記憶の獲得競争にぜったいに勝たなくてはならない。

ここでぜったいにおさえておくべき原則。

それは、”お客さんは一度に1つのことしか覚えられないということ。

だから、制作上のテクニックとかじゃないんです。現代人の環境、脳ミソがそうなってるんで無理なんです。いくつかいいたいことを提示して、興味のあるものにひっかかってくれれば、という甘い期待は捨ててください。」

と、こんな趣旨のことを、実際はやわらかくていねいにやさしーくマイルドーにお伝えします(笑)

・・・それでも載せたい、という場合はクライアント様にしたがいます。大人の事情~!!


・・・でも、この記事の読者の方にはどうか、反応率の高いものを作っていただきたいので、
もっかいいいますね。

1つだけを伝えたら1つは伝わる。
でも
3つを伝えたら1つも伝わらない!

そのツールで、
・反応率をあげたいのか?
・必要なことを載せつくしたいのか?

あなたはどちらを選択しますか。

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はたぼう

販促コピーライター・代表取締役畠通株式会社
畠通株式会社代表取締役社長・販促コピーライター。米国DMA公認ファンダメンタルマーケター。京都市上京区にて印刷会社の営業職を7年経て大阪府高槻市で自営9年目。日本郵便主催第29回全日本DM大賞プログレッシブ賞受賞(2015)・第30回全日本DM大賞銀賞・日本郵便特別賞受賞(2016)・第31回全日本DM大賞入賞(2017)・全日本DM大賞二次審査委員(2020)。同志社大学法学部卒。

 - ダイレクトマーケティング

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