あれもこれも載せるとどれもみてもらえない
2015/02/05
こんにちは~
「ついでにこれも載せたいんで、おねがいします」
もうすぐ校了、という段階で、追加のキャンペーン情報がしゃらーんとメールで送られてくる。クライアント様のダイレクトメールやパンフレットを制作していて、よくあるシーンです。
正直、制作側としては、こんなときがいちばんどっと疲れがでる瞬間です。(この瞬間に立ちあったスタッフは、はたぼうさん顔ヒクヒクしてますよといった)
そして、心のなかでこんな [たたかい] をくりひろげています。
・反応率をあげるものをつくるべきか?
・必要なことをすべて盛り込んだものをつくるべきか?
2つがせめぎあう。
もちろん、私は前者(反応率をあげる)を使命として制作に熱をそそいでいるのですが、クライアント様はそうでもないこともしばしば。つまり、後者(必要なことを盛り込みたい)が、お店さんや会社さんとして、マストで消化しないといけない事項だったりする。
その事情はわかる・・・わかるんですが、
「たくさんあると、1つも見られなくなりますよ? それでもいいですか?」
と私はお伝えします。
そうするとだいたいこう返される。
「そこをうまいことなんとかするのがプロじゃないんですか?」
「・・・」(ブチッ)
おさえてーーー おさえてーーー
「ちょっとよろしいですか。いまのお客さんはものすごく忙しいんです。ざぶざぶの情報洪水のなかを泳いでいるんです。だから私たち広告する側は、お客さんの記憶の獲得競争にぜったいに勝たなくてはならない。
ここでぜったいにおさえておくべき原則。
それは、”お客さんは一度に1つのことしか覚えられない”ということ。
だから、制作上のテクニックとかじゃないんです。現代人の環境、脳ミソがそうなってるんで無理なんです。いくつかいいたいことを提示して、興味のあるものにひっかかってくれれば、という甘い期待は捨ててください。」
と、こんな趣旨のことを、実際はやわらかくていねいにやさしーくマイルドーにお伝えします(笑)
・・・それでも載せたい、という場合はクライアント様にしたがいます。大人の事情~!!
・・・でも、この記事の読者の方にはどうか、反応率の高いものを作っていただきたいので、
もっかいいいますね。
1つだけを伝えたら1つは伝わる。
でも
3つを伝えたら1つも伝わらない!
そのツールで、
・反応率をあげたいのか?
・必要なことを載せつくしたいのか?
あなたはどちらを選択しますか。
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