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ついがんばってしまうもんですけどね

   

たしか私が28か29歳のときでしたが、父が胃がんになりました。手術のため2ヶ月弱入院していました。ステージ1だったのでまぁ患部を切除すれば命に別条はないのがわかっていて家族としてはそこまで心配しなくて大丈夫だったのですが、時期が8月9月で、それはそれは暑くてしんどかった。

 

看病するがわとして、がんばりすぎたな、というのがいま振り返っての感想です。まだ会社員だったので、会社が終わったら地元の駅まで戻って、そこから自転車で病院に通う日々。30分くらい父の話しを聞いたら、また駅まで自転車で戻ってからバスに乗って家に帰る、という繰り返しでした。うろ覚えですが、帰ってもほとんどお風呂に入ってなかったのと、食事はパンやきゅうりをかじるくらいだったような気がします。

 

なんでそこまでしてわざわざ毎日父の病院に通ったんだろう? 今ならもうちょっとうまく手抜きしていたと思います。たぶんその数年前に母が急死したことについて、彼女のケアを充分にしなかった後悔があったからですね。もっと自分を許せばよかった。

 

堂々と手抜きすること、他人に甘えること、社会の制度を利用すること。そのへんが上手にできる人になりたいなぁ。子育てや看病、介護はチームでとりくむもの。今後の人生において来るさまざまな局面でいい感じに肩の力抜ける人になりたいなぁ。まぁもう40代がすぐそこなので、あのころのような体力がないから力を抜かざるを得んとは思いますが。

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はたぼう

販促コピーライター・代表取締役畠通株式会社
畠通株式会社代表取締役社長・販促コピーライター。米国DMA公認ファンダメンタルマーケター。京都市上京区にて印刷会社の営業職を7年経て大阪府高槻市で自営9年目。日本郵便主催第29回全日本DM大賞プログレッシブ賞受賞(2015)・第30回全日本DM大賞銀賞・日本郵便特別賞受賞(2016)・第31回全日本DM大賞入賞(2017)・全日本DM大賞二次審査委員(2020)。同志社大学法学部卒。
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