すべての広告は一対一の手紙である
2017/10/26
■ライブなんかで、アーティストが壇上で叫びます。
「オーサカー、もりあがってるかぁぁぁ!!」そうすると私は、(私”大阪”っていう土地じゃないし、人やし)と思って返事しません。でも
「オーサカーのみんなぁ、もりあがってるかぁぁぁ!!」と言われるとだいぶ態度かわります。
「オーサカーのアナタ、もりあがってるかぁぁぁ!!」なら最高。全身でヒャッハーとなりますね。
■料理番組で先生がいいます。
「このミートボールは、お子さまからお年寄りまでおいしく召し上がれます」すると私は、(じゃあ30代女性には物足りんなきっと)と思って作りません。でも
「このミートボールは、スパイシーな大人の味です」と言われると(お、やってみたい)となります。
■映画の試写会で主演女優がいいます
「この作品は、いま頑張っているすべての女性にみていただきたいです。ぜひ劇場へいらしてください」すると私は、(だいたい頑張ってない女性っているんか? )と思って行きません。でも
「この作品は、いま頑張って働いている独身の女性にみていただきたいです。ぜひ劇場へいらしてください」なら(お、見てみようか)となります。
なんでしょうね、やっぱりね、受け手目線としてはひとくくりにされると嫌ですよね。自分の存在が薄められているる感じしませんか? どうせならできるだけ自分にフォーカスした情報を受け取りたい。だからその他大勢と一緒にされると関心が薄れます。
だから送り手としては、【こういう方】に伝えたい、というのを丁寧にせばめていただかないといけません。
ちなみにいい訓練の仕方として、広告をつくるときに、「私」から「あなた」へを意識して文章を書いてみてください。だって、人は自分一人だけの人生を生きています。2人分3人分生きている人っていないですよね? 受け手はすべて「一人」です。「みなさん宛て禁止」ルール、おすすめです。
すべての広告は一対一の手紙、ちょっと意識してみてくださいね。
はたぼう
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