重ねた色しか出てこない
2016/04/05
2007年10月ー2008年3月に放送されたNHKの朝ドラ
「ちりとてちん」をご存じですか?
大阪で女性落語家として成長していく物語。
最近、このドラマのあるセリフをよく思い出します。
それは、主人公の女性が、
大好きな祖父(塗箸職人)に言われた言葉。
「研いで出てくんのは塗り重ねたもんだけや」
若狭塗箸 若狭おばま観光協会さんのHPより
若狭塗箸は、3カ月~1年かけて貝や卵の殻、松葉などを木地につけて
数十回と色漆で塗りかさねたあと、砥石で研ぎだすそうです。
(なんと気の長い工程!)
重ねて重ねて重ねて、それから削る。
長い工程を経て、独特の美しい模様を浮かび上がらせます。
「研いで出てくんのは塗り重ねたもんだけや」
(画像:若狭塗箸 若狭おばま観光協会さんのHPより)
私は販促コピーライターとして
企業様の商品やサービスの魅力を
より確かにお伝えするお手伝いをしています。
この若狭塗箸の工程でいえば、
「重ねて×数十回」→「研ぎ出す」
の最後の「研ぎ出す」工程を担当します。
ですが、ときどき、
・プロなら何かいいキャッチコピーを思いつくだろう
・プロならいい具合に脚色してくれるのだろう
という方向の期待をしていただくことがあります。
すみません、申し上げにくいのですが
「研いで出てくんのは塗り重ねたもん」だけです。
・プロなら何かいいキャッチコピーを思いつくだろう
・プロならいい具合に脚色してくれるのだろう
というのは、極端な話、
「金やダイヤモンドをどこかから持ってきて
適当にボンドでくっつけてよ」
と言われているのに等しいものがあります。
そんな風に「取って付けた」ものは
すぐ剥がれてしまいます。
大切なビジネスをいき長く続けていただくために。
どんな風に何を塗り重ねてこられたのか、
じっくりお聞かせくださいね。
さいしょだけ少し面倒ですが
どうぞよろしくお願いします。
その先の「研ぎ出し」はプロにお任せください。
御社ならではの色や模様が輝きを放つまで
とことんお手伝いいたします(^^)
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