「京都は営業が難しい」その本質とは?
2016/04/05
京都で法人営業を7年経験させていただいていました。
めちゃくちゃ貴重で幸せな時間のすごしかたでした。
御所の近くの細長――い(うなぎの寝床の)事務所に出勤し、
まいあさ社員みんなでお掃除。
向こう三軒両隣をレレレのレーと掃き清めて打ち水です。
社員として心から誇らしい習わしでした^^
まいにち当たり前のように大文字を見ーの
鴨川をわたりーの、清水坂のぼりーの、祇園をめぐりーの
りっぱな乗用車で一方通行だらけの路地を
すいすいくるくるミゼット2ばりに小回りきかせてました。
楽しかったなあ…
「いつのまにか八坂さんめっちゃ朱く塗り替えられてた」
と、当時の私のFB投稿より。
老舗さんへ御用聞き(ときどき提案営業)の日々。
江戸時代どころか安土桃山創業の企業さんも珍しくなく、
えっと、二十何代目ですか? という方とたくさんお話しでき
伝統文化のシャワーをじゃぶじゃぶと浴びさせていただきました。
贅沢な20代、感謝の気持ちでいっぱいだー!
とくにお寺でのお仕事は思い出深く…
仏像フィギュアにはまっているお若いお坊さんに
なんとか如来様やなんとか観音様のちがいを
ひとつひとつレクチャーしていただいたり…
まんなかの仏さまが若干こびとっぽいのはスルーしてください
(所属していた)印刷会社も
受注営業から提案営業へ、という時代の流れで
”ダイレクトマーケティング”なるものを勉強させていただき
利益アップ、コストダウンを見込める集客・販促を
ご提案してきました。
けれども
「これはええアイデアやなあ、ちょっと検討しときまひょ」
と、たいていそのまんまフェードアウトの連続…
一方で、すぐ採用して実施してくださるのは
東京・大阪・外資系の企業様ばかり。
ああ、なんでやの?
試算上、明らかにメリットがあるのに、やらないってどういうこと?
プライド? 保守的? ケチ?
古都ならではのネガティブな理由にとらえていました。
____
BtoBビジネス(法人営業)とは
クライアントの ●利益を上げるか ●コストを下げるか
そのいずれかの問題解決である
____
といいますよね。
でも、さっぱり当てはまらない。
ところが、ある老舗さんでのこと。
「新しいサービスをはじめたい」
と、その周知のお手伝いを承りました。
ただしくれぐれも
・たくさん来ていただいても困る
・新サービスによって絶対に品格を下げたくない
なぜなら
・何事においてもこれまでン百年支えてくださったお得意様が最優先だから
との指示でした。
そのとき、
ああ、次月、次四半期の、利益を上げるか、コストを下げるかよりも
圧倒的に優先すべきことがあるのね! と。
つまり
”今日のビジネスが百年後の顧客を生めばいい”というスタンスでおられるんです。
決して口にはされませんけどね。(だからわかりにくい)
これってなんか、逆にいま一番新しい考えだったりして…
さいきん京都に遊びに行く機会が増えていて
懐かしくも新鮮に思い出したのでちょっと書いてみました。
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