ほとんどの人が自分のまちにあなたのお店があることを知らない
私の小さいころ(1980年代)はまだかろうじて近所に商店街があり、家で必要なものはそこでほぼ調達していました。小学生の私は、母に「うどんとネギと電球を買ってきて」とたのまれたら、商店街に行き、うどんは麺屋さんで、ネギは八百屋さんで、電球は電器屋さん、とお使いにめぐったものです。
いまは食料も生活用品も、駅前のスーパーやドラッグストアにいけば揃ってしまいますね。一か所ですんでとても便利です。普段はまったく不便を感じません。ところがときどき困ることが。たとえば台風で屋根のアンテナが倒れたとき。どこに聞いたらいいんだろうか?ネットで検索したりタウンページを見たりと苦労しました。あらら、私はいま、いったい自分が住んでいるまちにどんな電器屋さん、工務店さんがあるのか、よくわからずに生活してるんだわ。なんだか危機感をおぼえました。
逆に、まちのお店屋さんの立場からすると、いざご近所の方が困ったとき「あ、あのお店にきいてみよう」と思い出してもらえる存在になれてるかどうか、すごく重要ということになります。
愛知県のある工務店さんでおもしろい試みを聞きました。(昨年、ニューズレターを創刊したい、と呼んでいただいたご縁)お店は住宅街の中にある3階建て。ご近所さんに存在を知ってもらうために、お店の1階を開放して、ご近所の方が交流するために貸出す、と。そこで主婦の方が集まってヨガをされたり、手芸教室や勉強会を開いたり。もちろんその方々には直接セールスをしたりしません。まずは「ここに工務店さんがある」ということを知ってもらえればいいと。すばらしい!
即効性のある方法ではないけれども、長い目で見て確実に効果のあること。お店そのものをコミュニティの拠点にする。おもしろいアイディアですね~。恒常的に場所を提供してじわっと存在をしってもらう。ご近所さんを対象に商売をされるなら、大きな販売促進の方法です。
「困った、雨漏りだわ。誰に相談したら…? あ、とりあえずヨガでいってる〇〇工務店さんに聞いてみよう」そんなふうにしぜんな流れでお仕事につながる日もそう遠くなさそうです。
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はたぼう
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