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「うちの店で扱ってる商品、お客さんがネットで買っちゃうんです・・・」

      2016/03/30

はたぼう23洋服、雑貨、食品…、たいていのものがネット通販で買える時代になりました。消費者としてはとても便利です。その反面、「これまでお客さんがうちの店で買ってくれてたのに、同じ商品をネット通販で買うようになってしまった」、なんて経験、あるんじゃないでしょうか。

ご多分にもれずわたくしも経験ありです。印刷会社で勤めていたころ、ネットの印刷通販屋さんにかなりやられましたね。あちらはお値段が格段に安いですから。取引先の方に「いつもおたくにお願いしてたチラシの印刷、次からネットの印刷屋さんに変えろっていう会社の命令で…ごめんなさい」なーんて風に断られること数十回。時流には逆らえませんね~(なので会社的にはコンテンツ勝負にシフトしていきました)

私の販促塾にきてくださっている美容師のNさんもネット通販の影響をうけてこまっていました。お客様の髪質やお肌に合うケア商品を一生懸命ご紹介しても、「こないだいい商品を紹介してもらったから、さっそくネットで買いました♡」とたびたび言われちゃったそうです。せっかく個別にカウンセリングしても、知識だけタダ食いされたも同然、ああキツイ!(私もノウハウでお金をいただく仕事をしているので、このむなしさはよく共感できます)

さてどうやって解決しようか。積極的に物販アピールするか? ポイント還元を導入してネット通販に対抗するか?  あれこれ悩んでおられました。そこで私からはこんなアイディアを申し上げました。「この商品、ネットでも売っているけれど、もしも私を応援してくださるなら、私から買っていただけるとうれしいです。そのかわり、一生懸命カウンセリングします」と伝えては、と。


ポイントは、「私から買ってほしい」とハッキリ伝えること。伝えなければ、別に買わなくてもこの人は好意であれこれ教えてくれるんだ、サービスしてくれるんだ、という認識でずっと付き合われてしまいますから。モヤモヤしながら半端にポイント制でつなぎとめるより、カウンセリングに価値を感じてくれる人かどうか、線引きしたほうがすっきりします。それでもネットで買う人は放っておけばいいし、今後カウンセリングしなければいい。


Nさんはその後、ちゃんと線引きできてきたみたいです。ちゃんと伝えれば「あなたから買うわ」といってもらえて、いい感じです~、と。それでもネットで買う人はいますがそれはそれで…ですって。よかったよかった。


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はたぼう

販促コピーライター・代表取締役畠通株式会社
畠通株式会社代表取締役社長・販促コピーライター。米国DMA公認ファンダメンタルマーケター。京都市上京区にて印刷会社の営業職を7年経て大阪府高槻市で自営9年目。日本郵便主催第29回全日本DM大賞プログレッシブ賞受賞(2015)・第30回全日本DM大賞銀賞・日本郵便特別賞受賞(2016)・第31回全日本DM大賞入賞(2017)・全日本DM大賞二次審査委員(2020)。同志社大学法学部卒。
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