富山の薬売りの資料館に行ってみた
今年の夏、富山へ足をのばして、前からずっと来てみたかった薬売りの歴史資料館へ行きました、という話をいまさらですが記録しておきます。(今回、富山市売薬資料館と広貫堂資料館の二箇所にお邪魔しました)
ずいぶん前に大先輩から「マーケティング屋さんなら日本のマーケティングの原点ともいえる富山の置き薬の資料館に行くとイイよ」と教わってから、一度この目でと思ってました。
富山の置き薬の一番の特徴は、「先用後利(せんようこうり)」といわれ、お客さんが用いることを先にし、利益は後から」」というもの。お金をもらわずに商品一式をガバッと預けて、後日訪問して使ったぶんだけ集金するシステム。信頼関係あってこそできるし、画期的でしたでしょうね〜 use first, pay later!
懸場帳(顧客台帳)をこの目で見て大興奮!
中には、だれだれさん家にどの薬がいくつ置かれていて、家族構成はどうか、おじいちゃんやおばあちゃんの持病は何か… 細かく丁寧に書かれています。顔の見える関係からお商売は始まる、江戸時代も今も同じだなあ。
読み書きそろばんできないとできない商売、教育水準も高かったろうな〜
だいたい1人の売薬さんで千から三千のお客さんを担当したそう、おそるべしアナログ管理能力です。
富山では薬売りの繁栄とともに、薬包やパッケージ、販促物などの製紙や印刷技術、デザインも進んでいったようです。薬やさんの紙ふうせん、懐かしいですね
あと川も多いので、水車つかってお薬をギュッと固めたり、製薬技術そのものも質が向上したそう。土地の利を活かして産業が好循環していく、すばらしいなあ〜 富山県は世帯当たりの所得や持ち家率が全国1位になることしばしばと聞きますが、なるほど〜 あ、国公立大の進学率も全国1位、ほっほー
ふらっと入った回転ずしも美味しかったし、富山県のひみつまだまだ知りたいなあ。 今回ひとりやったんで次は誰かといっしょにじっくりと。
はたぼう
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