お手紙好きになった原点
中学生のころ、英会話の部活に入っていました。幼いころから人前でしゃべるのが苦手で恥ずかしがり。ボソボソしか物が言えない。人に質問されるとどもってうまく返せず、いつもワンテンポ遅れてしまう自分。このままではいけない、治したい、そんな目的で入部しました。
英会話部の主な活動は、英語でのスピーチと英語劇の発表。セリフの暗記はともかく、人前で大きい声で話す、歌う、踊る、というもの。案の定辛くてたまりませんでした。なんでこんなクラブを選んだんだろう、アホや!後悔の嵐。そのまま中1の半分が過ぎていきました。相変わらずボソボソとしか話ができない私は、クラスで輪になじめず孤立。一緒にお弁当を食べる友達、体操服に着替える友達、帰る友達がいない。気づいたら頭頂に十円ハゲ。親にばれないように気をつけ淡々と過ごす。
そんなころ部活で「海外の学生と文通する」という機会が。私は、オーストラリア人の高校生の女の子にお便りすることになりました。覚えたての筆記体で「私は日本人の中学1年生です。京都の学校に通っています。ピアノを習っていてこんな曲を練習しています。好きな季節は春です。」と教科書通りの自己紹介を綴りポストに投函しました。ふうこれで部活の課題は終えたぞ。一通目はそんな義務的な感じでした。
3週間ほどたったころ、彼女から返信がきました。封をあけると便箋とともにかすかに香る押し花。いっきに心うばわれました。それから私と彼女との静かな対話は3年ほど続きました。読んだ本、好きな先生嫌いな先生、いまラインでやりとりすれば1分でおわるような他愛のない日常会話を2~3週かけるわけです。おそっ!でも毎日ポストをあけるワクワク&封をあけるドキドキ。海の向こうの友を想えば孤独から解放されました。(あ、その後クラスにも友達ができ、部活もがんばって続けて多少は苦手を克服できました^^)
私にとっては、どんな広告もすべてお店さんからお客さんへの「お手紙」。1対1の対話。自分のことを知ってもらって、じっと返事を待つ。あなたのお店とお客さんほっこりと静かな交流がいき長く続くことをねがって。しゃべるのが苦手、スローテンポなりのお手伝いが出来たらうれしいです。
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はたぼう
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